すでに、ワタクシのこのコーナーでは定番となりつつある(笑)、
紙ジャケット再版CD紹介。
今回は、イエスのキーボディスト、リック・ウェイクマンのソロアルバム
「アーサー王と円卓の騎士たち」を紹介しませう☆

本作品は、キーボードの魔術師と言われるリック・ウェイクマンの
初期三部作と言われるモノの中の一つ。
(他2作は「ヘンリー8世の六人の妻」・「地底探検」)

もちろん、そのタイトル通り、アーサー王伝説に基づいたコンセプトアルバム。
ところで、アーサー王伝説って、そんなに日本人って知らないのかしら?
ワタクシ的には、凄い王道の話の一つなんだけども・・・。
一般的に広くはない話なのかもしれませんが、映画になっったりもしてるし
(アーサー王役を ショーン・コネリーがやったヤツ。Storyはクソ映画だけど)
ディズニーでも作品あるしね。どこかで見たコトあるかもね。
S○Kの横スクロールアクションゲームでも騎士ランスロットいるのとか
あるしね。だいじょびだよね。(何を心配してるんだか)

さて、話をCDに戻しましょうかっと。
キーボード主体のオーケストラ導入ロック・アルバムで、ナレーションを挟んで曲が進行する。12ページの歌詞カードを兼ねた豪華ブックレット付きで、ヴィジュアルにも訴えるなかなかの作り。
紙ジャケット再版シリーズは、こういうモノもサイズ小さくとも、当時のデザインで
発売してくれるので、とっても嬉しい特典。

このCDは、アーサー王伝説を「アーサー王の誕生」「円卓の騎士たち」
「聖杯探求」「アーサー王の死」と 4つのシーンにわけ構成されてます。
そして、壮大な音楽と、それに合わせたナレーションで一つの伝説を
リスナーに空想させ、世界観に引き込む
、我々伝承歌劇団の音楽構成と
まったく同義なモノであります。
(一緒にしたら怒られるかなぁ。リックファンやプログレファンに:苦笑)

このCDの楽曲は、伝説に登場する人物のイメージに添って
制作されているのですが、音楽でここまで人物を引き立たせるコトが
できるのもだと感心させられます。

アシュレイ・ホルトとゲイリー・ホプキンスのツイン・ヴォーカルの実力は
イマイチ感があるのですが、Keyのメロディラインと、オーケストラアレンジは
シンフォニックロックの真髄を聴かせてくれます。

「湖の騎士ランスロットと黒騎士」という曲は、勇ましいOPから、
ドラマティックなKeyとバイオリンの展開に発展し、リック・ウェイクマンの
センスやテクニックの素晴らしさの中に、騎士ランスロットの雄雄しさが
見えてくる、展開が多いカッコイイ曲です。

「騎士ガラハド」という曲は、コミカルなフレーズが後半に出てまいりますが、
これは良く、TVのシーン効果曲として使われてたりします(笑)

CDラストに入っている曲は「The Last Battle」
もちろん、最後の戦いという意味の曲ですが、美しいコーラスから始まり、
物悲しいフレーズのKeyで始まり、死の予感を思わせたかと思えば、
せわしない程の展開に、壮大なキメフレーズで、クラッシック的要素も
見え隠れする、その後にくるVoのメロディが偉大なアーサー王に忍び寄る
運命の歯車と、その最後の歴史を豪華に彩ります。

しかし、偉大なリック・ウェイクマンも、ワタクシと同じような気持ちで
「Last Battle」というタイトルを曲につけたのかなぁ〜などと思ったり。
(伝承歌劇団のLast Battleという曲、作詞はワタクシですの。おほっ)

映画ロード・オブ・ザ・リング制作にも多大な影響を与えたと言われる本作品。
まだ、インターネットや御茶ノ水のディスクユニオン・プログレ館で購入できますわ。
探してみて下さいませね。

アーサー王伝説を知らない人はこれでわかる!?
++オマケでDVD紹介++
「Monty Python and the Holy Grail」
( モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル)

アーサー王と円卓の騎士たちの聖杯探索をネタにした本格的バカ映画!(笑)サイコーですよ。人気があるので、売り切れ状態続出ですが、人気の理由はアナログ副音声に《JAPANESE DUB TRACK》が収録されているから。79年の本邦公開当時につけられた、エリック・アイドル=広川太一郎、飯塚昭三=テリー・ジョーンズ、古川登志雄=テリー・ギリアム、納谷吾郎=ジョン・クリーズ、山田康雄=グラハム・チャップマン、そしてもちろん青野武=マイケル・ペリンの吹き替えがまんま搭載されているのだ。「エ〜、死体集めだよ。古くても新しくてもいいんだよ〜」ってな名セリフと駄洒落の数々に改めて大笑い。一家に一枚の必携盤である。

格調高い風景のなかで、意味がなく、不謹慎なギャグがドカンドカンと爆発する。聖杯探しの旅が画面外から乱入するポリ公たちによって頓挫するという、カッコよく言えば、メタ・シネマ的な幕切れがいまも新鮮!アーサー王(チャップマン)に通せんぼをして両手、両足を叩き切られ、イモ虫状態になって「よし、じゃ、今回は引き分けにしとこう」と胸張る黒騎士のギャグ(身体からピューピュー血が飛んでる)は、これぞ元祖爆笑スプラッターってヤツで、声もルパンと、とっつあんだからたまんない。加えて、モンティ・パイソンと親交があつかったボンゾ・ドッグ・バンドのニール・イニスの音楽も得点を稼いでいる。

ビートルズのジョージ・ハリソンも大ファンだったというコトで有名でもあるモンティパイソンのDVD!